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明和町土地開発公社は、総工事費約30億円を投入し、明和東部工業団地地区と明和矢島地区で工業団地などの造成事業を行う。県の市街化区域への編入手続きが完了したため、明和東部工業団地は４月、明和矢島地区は３月に県へ開発許可申請を行う。ともに２０２１年度の上半期中には造成工事を発注したい考え。造成面積は明和東部工業団地地区は約30ha、明和矢島地区が約13ha。
明和東部工業団地地区は明和町下江黒と斗合田、千津井地内にまたがる44・５haが対象。用途は工業専用地域。10ha強の既存工場が立地している区域を取り込む形で約30haの工業団地造成を計画している。建築物の敷地面積の最低限度は１０００�u。公社は当初予算で造成工事費に19億円を確保している。
同地区は利根川の北、東北自動車道の東側に位置。館林インターチェンジに近く、高速道路による首都圏へのアクセスも良好な立地。
地区施設は排水対策として調整池２カ所を設置する。排水は既存水路への放流を予定している。このほか幅員６ｍ以上の道路を整備する。
造成工事は３カ年程度となる見通し。発注を一括か、分割するかなど今後検討し、決める。
造成設計は技研コンサル（前橋市）がまとめた。周辺道路の詳細設計は、アイ・ディー・エー（高崎市）が３月納期で進めている。
矢島地内の明和矢島地区は、国道１２２号の矢島北交差点西側に広がる12・５ha。地区内を東西に通る県道矢島大泉線を境として◇北側10・５ha＝Ａ地区◇南側２ha＝Ｂ地区−に分けている。造成工事費として公社の当初予算には11億円が計上されている。
用途地域は準工業地域とし、広域からの集客を視野に入れた物販をメインとした集客施設のほか、見学や体験の受け入れができる工場施設の誘致を計画。観光と産業が融合した複合拠点とすることで、地域活性化につなげる。
開発に伴う雨水の流出増に対応し、Ａ地区およびＢ地区でそれぞれ調整池１カ所を整備。既存水路に接続させる。造成工事は約１年半を見込む。
造成設計業務は、アイ・ディー・エーが担当した。周辺道路の拡幅改良の詳細設計は三陽技術コンサルタンツ（前橋市）が作成した。