建設新聞社
2021/01/27
【東北・秋田】由利本荘市がTDKと連携し一番堰まちづくりを推進
由利本荘市は、同市薬師堂地内の約9fをTDK(東京都中央区日本橋2の5の1 石黒成直代表取締役社長)と連携して開発する一番堰まちづくりプロジェクトを推進するため、都市計画法に基づく地区計画の委託費1160万円と、雨水排水路基本詳細設計業務の債務負担行為(限度額2500万円、2021〜22年度)を臨時補正予算案に盛り込んだ。28日開催予定の臨時議会で審議する。市の総合計画に同プロジェクトを位置付ける提案も行う予定。
予定地は、由利本荘市薬師堂境橋77地内に建つ本荘東中学校の北西約9fで、現況は農地。約6fを1期工事として先行整備する考えで、TDKは社員寮を建設する。また他社の社員寮や病院、特別養護老人ホームも建設される計画で、TDKが進出意思のある民間事業者を探し、市と事業者の間の仲介者のような役割を果たす。病院や特養のベッド数は未定。2期工事分3fには商業施設の立地を見込む。
TDK以外の進出事業者や、敷地内の配置は未定。このため用地の造成を市が行うか、各企業が行うかはまだ不明だが、寮や病院、特養など各施設の工事は各企業が行う。
21年度から25年度までの約5カ年で2期工事まで終えるとしており、市では、開発エリア9fの南側と西側に接する2本の幹線道路を整備する。南側の新設道路は、同中学校前と国道108号を結ぶ。
市が委託を予定している都市計画法上の地区計画とは、対象エリア内のまちづくりの方針を定めるもので、地区計画の目標や、整備・開発・保全の方針、より具体的な施設配置や制限などをまとめる。一方、雨水排水路の設計では、対象エリアの雨水排水の手法を検討する。
なお、本荘東中学校の西側にある農地約4fには、統合小学校を建設する計画。
同市の本荘地域では、各中学校区に小学校1校の配置を基本として小学校の統合の検討を進めており、本荘東中の学区では尾崎小学区の一部、子吉小、小友小、石沢小を統合し、中学校近くに新施設を配置する考え。用地の交渉は未着手。具体化の時期については、他の学区の再編計画の調整を待ち検討する。
提供:建設新聞社