建設新聞社
2021/01/27
【東北・山形】62億余で安藤ハザマJVに決定/新庄病院改築の建築工事
山形県病院事業局は、昨年12月18日に開札して低入札価格調査のため保留としていた県立新庄病院改築整備(建築)工事について、このほど1落の62億6800万円で安藤ハザマ・大場組・高木JVの落札を決めた。予定価格は70億1901万6000円。調査基準価格は65億9785万7267円。
入札参加者は、安藤ハザマ・大場組・高木JV、大成建設・沼田建設・千歳建設JV、清水建設・市村工務店・新庄・鈴木・柴田組JV、鹿島・升川建設・愛和建設JVの4JV。
本事業は、山形県新庄市若葉町地内にある現新庄病院が、建設から40年以上経過し老朽化が進んでいることから、国道13号沿いに位置する同市金沢中関屋地内の敷地約5万6400平方bに移転するもの。
計画によると、新病院の規模は、免震構造を採用したRC一部S造6階建て、延べ約2万5800平方bとする。病床数は325床で、1階は外来、2階は手術室、ICU、専門診療室、3〜6階は病室をメーンに配置する。プライバシーに配慮した病室の整備、患者用図書室の整備など療養環境に配慮した施設を目指すとともに、化学療法や放射線治療機能の充実など最上二次保健医療圏唯一の中核病院としての使命を果たす考え。
今回の工事は、新病院の建築工事一式、昇降機設備工事一式(エレベーター8基、小荷物専用昇降機2基)。また、病院北側に設けるS造地下1階地上2階建て、延べ1130平方b規模のエネルギー棟の建築工事も施工する。工期は2023年3月31日まで。
設計は佐藤総合計画・鈴木建築設計事務所・総合設備計画JVが作成した。電気設備工事はユアテック・東北電化工業・渡会電気土木JV、空調設備工事は三機工業・青山工管JV、衛生設備工事は新菱冷熱工業・黒澤建設工業・弘栄設備工業JVが担当する。
また、早ければ本年度末に第2期造成工事、22年度に病院棟内装木質化工事、保育所・付属棟の建築工事と設備工事、外構工事を発注する見通しだ。
提供:建設新聞社