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建通新聞社(神奈川)
2021/01/28

【神奈川】横浜市 美術館改修 年度内に入札手続き開始へ

 横浜市は横浜美術館の大規模改修で、2020年度内に主要工事の入札手続きをスタートさせるもようだ。多くがWTO対象になるとみられる他、総合評価方式の適用が予想される。21年度第1四半期の開札で施工予定者を決めて今秋の第3回市会定例会に契約案を付議する見通し。10月の着工、23年度中のリニューアルオープンを予定している。
 横浜美術館(西区みなとみらい3ノ4ノ1)は近・現代美術を扱う総合美術館。鉄骨鉄筋コンクリート造8階一部3階建て延べ2万6829平方bの建物に「グランドギャラリー」や七つの展示室、レクチャーホール、美術情報センターなどを収めている。1988年3月に完成した。
 施設や設備の老朽化などを受け、大規模改修を施して長寿命化を図る。建設時の設計を手掛けた丹下都市建築設計(東京都港区)で実施設計中だ。
 電気や空調などの設備更新74億円、施設の経年劣化補修16億円、エレベーター更新・バリアフリー化・展示収蔵機能向上30億円で総工費120億円を見込む。20年度当初予算に総工費と同額の債務負担行為(21〜23年度)を設定している。3月に休館して収蔵品の移転などを進め、大規模改修工事の前提を整える。
 建設時の主要工事は▽建築=竹中・清水・東急・奥村・佐藤・奈良JV▽空調設備=大暖・川本・東横・光電JV▽電気設備=共栄社・山本・電成社・成電社JV▽衛生設備=昭和・興信・戸塚JV―が担当していた。

提供:建通新聞社