吹田市は、阪急南千里駅に隣接する佐竹台1丁目の市有地に整備を計画する「北部消防庁舎等複合施設」の計画概要を公表した。
構造・規模は、コンクリート充填鋼管構造一部鉄骨造地下1階地上10階建て延べ1万7255平方b。低層階に藤白台1丁目から移転する北消防署機能、中層階に市庁舎(土木部)、高層階に教育センターを配置する。駐車場は30台分を設け、自転車68台分、バイク57台分を確保する。
基本計画時の機能別規模では、消防が約5200平方b、土木部が約1600平方b、教育センターが約2000平方b、設備室が約1400平方b、多目的室・屋内駐車場施設が約2500平方b、トイレ・廊下など共用部が約4200平方bとしていた。
現在、従来方式やDB方式など発注方式を検討している。2021年度に発注し、7月1日に着工する予定。24年3月末の本体部完成・庁舎部開設、24年12月27日の全体完成を予定している。土木部などが入る現南千里庁舎は23年度下期から解体に着手する見込みだ。
整備方針では、災害対応拠点施設として機能維持と本庁舎の災害対策本部代替機能確保のため、免震構造を採用し自家発電設備の導入や屋上にヘリコプターがホバリングで救助活動が行える緊急救助用スペースを設ける。
この他、エレベーターなど共有部を共有し床面積を合理化、ゆとりある廊下や多機能トイレ設置などユニバーサルデザインの採用、千里ニュータウンにふさわしい外観とするため建物西面カーテンウォール部に街路樹をモチーフした縦型ルーバーを設置、屋上緑化、大阪府内産木材の使用などを挙げている。
建設地は佐竹台1ノ25ノ126他の敷地3863平方b。
あい設計大阪支社(大阪市北区)が基本・実施設計、都市環境設計(大阪市浪速区)が基本構想・基本計画を担当した。
提供:建通新聞社