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建通新聞社(中部)
2021/01/26

【三重】県県土整備部 三重県道路交通量観測システム整備工事でAIカメラ設置

 三重県県土整備部は、カメラと人工知能(AI)による画像解析を用いる「三重県道路交通量観測システム整備工事」を計画、2月中の入札執行を計画しており、1月末から2月初旬の公告が見込まれる。機器の設置工事と運用保守業務を合わせて、2021年度から22年度にかけての事業となる。
 県では、道路交通分野で、ICT・AI技術などを活用して、安全性・生産性の向上、業務の効率化などを図るため、「道路のAI活用検討会」を20年9月に設立し、技術の導入・活用方法を検討していた。その初弾として、県内の主要観光地や主要駅の周辺の県管理道路で10カ所の設置候補地を選定し、CCTV(閉鎖回路テレビ)カメラ10基と合わせて、画像認識型交通量観測装置(エッジ型)10基を今回の工事で設置する。工期は14カ月を予定しており、入札後、対象地区で設置作業を進める。できれば3月までに設置を行う目標としているが、電源の確保など設置条件によって順次設置する状況が見込まれる。設置終了次第、観測に着手し22年3月までの期間で調査し検証する。県では予算措置として、20年9月補正予算で5700万円を計上していた。
 交通量観測システムでは、複数カメラのデータをサーバーに送り解析する「サーバー型」と、各カメラに交通量観測装置を設置する「エッジ型」があり、県ではこのエッジ型を採用する。
 県では、AIカメラの活用方針として、交通関係でにおいて、「平常時」の渋滞・事故対策など、「感染症対策」としての交通量の変化など、「災害時」の事故の検知などの三つの状況を設定しており、今回は、特に新型コロナウイルス感染防止対策の一環として、「感染症対策」の観点で、県内10カ所の観測地点で交通車両を観測・解析し、交通量の動きを認識した上で一般の利用者にも提供していくことを狙いとしている。

提供:建通新聞社