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建通新聞社(中部)
2021/01/22

【岐阜】花き振興計画第2期案 花フェスタに実習棟整備など

 岐阜県は、県内の花き産業の持続と発展の方向性を示す「清流の国ぎふ花き振興計画第2期」案を公表した。造園、園芸業界に進む人材育成の観点から、花フェスタ記念公園内に実習棟を整備し、造園や園芸で活躍する人材を輩出する国際園芸アカデミーの教育環境を充実化することなどを盛り込んだ。計画期間は21年度〜25年度まで。
 県では、花文化の振興や園芸福祉、花育などを生活に取り入れる活動を推進するため2014年に花きの振興に関する条例を制定し、これを具現化するため15年度に同計画の1期が策定された。20年度末で計画期間が満了となることや、この間の社会情勢などの変化を考慮し、計画内容を見直す。基本目標は花で彩り心豊かな暮らしを育む「清流の国ぎふ」作り。 2期計画は、@産学官金連携コンソーシアムの構築による花きの魅力発信と新たな需要創出AWithコロナ・Afterコロナ時代を見据えた花の活用促進BSDGsが目指す未来志向の社会における花と緑のまちづくりの三つの目指すべき姿をかかげ、園芸を支える多様な人材の育成や日常生活での花木の活用促進など14の施策に取り組む。
 各施策の中から造園や園芸の人材育成の他、これに伴う施設の整備、花と緑を活用したまちづくりの内容をまとめた。
 人材育成の観点からは、花き生産や花き装飾、造園緑化の各コースを総合的に学び即戦力として活躍できる人材を育てる専門学校「国際園芸アカデミー」の教育の充実を図る。
 具体的には、花フェスタ記念公園内に直売所を設置するとともに実習棟を整備しサテライト施設として実践的な授業を充実化する。また環境制御型温室を整備するなど、アカデミー校内の学習環境を整備する。またアカデミーと連携協定を締結した市町村が公園整備する場合、学生が参画し花と緑のまちづくりの実践的な授業を行う。
 花と緑を活用したまちづくりとしては、造園業者が必要とする花材を県内産地で生産するなど、花き生産者と造園業界などとのマッチング支援を行い花きの需要促進を図るとともに、県産花きを用いた屋内、屋上、壁面緑化を促進する。
また花と緑を活用した癒やし効果と利用満足度の高い公園の整備を進める。

提供:建通新聞