大阪市と大阪教育大学(大教大)が共同で計画する、(仮称)「新・大阪市総合教育センター建設事業」について、発注業務を担当する大教大は1月21日、基本設計の公募型プロポーザルを公示した。参加表明書を2月1日、技術提案書を3月23日まで受け付ける。
整備計画では、大阪市港区弁天町にある現在の市教育センターを移転し、大教大天王寺キャンパス敷地内に新しい教育センターを連合教職大学院と合築で設置する。設置場所は西館と中央館の間を予定。天王寺キャンパスの所在地は大阪市天王寺区南河堀町4ノ88。
新施設の規模は10階建て延べ約6000平方bを想定。1〜5階を大学施設、6〜10階を市教育センター施設として利用する計画だ。施設コンセプトを▽新時代に対応できる教育内容の研究・発信拠点▽教育課題と大学の知見を結ぶプラットフォーム▽実践的な研修の企画・開発▽交流できるダイバーシティサロン―などとしており、これらを実現できる機能を設計段階で盛り込む考え。
今後のスケジュールは、基本設計を8月、実施設計を2022年5月までに完了し、同年6月に工事を発注。9月から16カ月間の工期で建設を進める予定だ。
概算での全体事業費は11億7500万円。内訳は▽地盤調査業務費=500万円▽基本設計費=1600万円▽実施設計費=4600万円▽工事監理費=1600万円▽工事費=10億8900万円▽事務費=300万円―となる。
現市教育センターの敷地は移転後解体し、売却する方針。市は売却額を12億円程度と想定しており、ここから解体撤去費(約3億円※アスベスト含有などの有無で大きく変動)を引いた約9億円程度の売却効果を見込んでいる。所在地は大阪市港区弁天1ノ1ノ6。敷地面積は1671平方b。
提供:建通新聞社