京都府は、京田辺市大住の大住工業地区14・0fを市街化区域に編入。京田辺市は、当該地区の用途地域を工業専用地域に指定した。
防賀川と府道八幡木津線などに囲まれた大住工業地区については、平成28年5月10日付決定の「綴喜都市計画都市計画区域の整備、開発及び保全の方針」(綴喜都市計画区域マスタープラン)において、「農林漁業等との調整を図った上で、工業地として計画的な市街地整備の見通しが明らかになった時点で市街化区域に編入する」(保留フレーム)に位置付け。
同地区において、農林漁業等との調整が整い、地権者等による組合施行の土地区画整理事業の実施が具体化し、工業地として計画的な市街地が整備されることが確実であるため、市街化区域に編入するもの。
府は、昨年11月の府都市計画審議会で市街化区域への編入を諮り承認された。京田辺市は、昨年9月の市都市計画審議会で用途地域を工業専用地域(建ぺい率60%、容積率200%)に指定することなどを諮り承認された。
今年1月15日付で市街化区域に編入、工業専用地域に指定したのは、京田辺市大住土山、大嘗料、神ノ木、門田、藤ノ木、池島及び辻ノ垣内の各一部。
京田辺市は、約14・0fのうち約13・0fで地区計画を定め、高さを最高限度31mに制限する(第5種高度地区となる一部指定地区は20m)など規定。流通業務施設(倉庫業を営む倉庫)を想定した土地利用を目指すことから、建築物の敷地面積の最低限度は1万uに定め、再分化を防止する。特別用途地区は第2種特別工業地区とし、公害発生の恐れのある工場立地を制限する。
当該地区は、新名神高速道路や第二京阪道路など広域道路網の結節点を活かせることから、物流系企業が進出し、物流倉庫2〜4棟の建設が予定されている。
京田辺市は、大住工業地区の協議会とも連携し、地区内に飲食店を誘致可能な地区計画の緩和策や、渋滞などの交通対策として乗り合いバスも検討する方針。
土地区画整理事業を施行する大住土地区画整理組合の設立後、令和3年度から仮換地や造成工事に着手し、新名神高速道路が全線開通する令和5年度からの建設工事を予定する。