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滋賀産業新聞
2021/01/22

【滋賀】県文化財保護課 新琵琶湖文化館候補地「大津港湾業務用地」の概要等明示

 県文化スポーツ部文化財保護課は、休館中の県立琵琶湖文化館(大津市打出浜1―1)について、昨年12月に三日月大造県知事が、後継施設の候補地として「大津港湾業務用地」が有力との考えを示しており、このほど有力となった同地の立地内容・概要などが明らかになった。

 新・琵琶湖文化館の立地候補となる「大津港湾業務用地」の概要等は次の通り。

▽所在地=大津市浜町
▽用地地域等=商業地域(容400%、建80%)、第7種高度地区(高さ45b)3階建て以上の建築が可能、琵琶湖浸水想定区域(0・5b〜1b)収蔵・展示を上層階とする
▽現状=既存建物の解体、造成は不要、地盤対策や浸水対策を考慮した設計・諸室配置が必要、既存駐車場の活用が可能
▽立地特性=滋賀県を代表とする風景である琵琶湖や比叡山を望むロケーション、京阪神等の大都市圏からの好アクセス、社寺等との高い回遊性など文化財観光の拠点性、県内各地への好アクセス、大津港を活かした県内観光の拠点性
▽その他=大津市、文化財関係者から要望されている用地

 ―以上の結果から、▼優れた立地特性を生かし、全国有数の文化財保有県である滋賀県の新しい顔とすることが可能▼大津市等と連携した一体的なまちづくりが可能▼既存建物の撤去や造成の必要が無く、円滑な整備が可能―のことから、同地を軸に進める考え。
 なお、後継施設の候補地としては、▽大津港湾業務用地(浜町)、▽県立体育館ウカルちゃんアリーナ(におの浜4丁目)、▽県立近代美術館の周辺(瀬田南大萱町)―の県有地3ヵ所。
 今後、県では、20年度内にも建設地を決定し、基本計画をまとめる考えで、所管の県文化財保護課は、琵琶湖文化館の後継施設基本計画検討・調査に着手しており、2月末にも基本計画案の内容を取りまとめる。作成する基本計画の内容については、▽施設整備計画(立地、施設規模、諸室概要等)▽運営計画(組織体制、協働・他館との連携の仕組み等)▽整備に向けた諸事項(事業スキーム(PPP/PFI手法の簡易検討を含む)、来館者目標、スケジュール等)―など。
 コンサルは、丹青社(東京都港区)が担当。

提供:滋賀産業新聞