伊東市立図書館・文化ホール建設に向けた検討会の三枝俊次会長は小野達也市長に最終報告書を手渡した。最終報告では、2020年11月18日の検討会で決定した文化ホールの建設候補地として「JR伊東駅前」と「統合後の西小学校」の2つを選定した。
選定理由として「伊東駅前」は、駅周辺がにぎやかになり、利便性が高く高齢者なども利用しやすいため候補地となり得るが、十分な敷地面積が確保できないため駐車場の確保が困難としている。その他、駅前の再開発の進捗などに左右される可能性があると懸念する。「西小学校」は、統合後の面積が約1万5000平方bあるため、総合文化ホールとして大規模施設の建設が可能となり、駐車場も十分な台数を確保できる。しかし、市内の小中学校の適正配置のスケジュールに影響を受ける可能性がある他、西小の解体費用などがかかることを問題視している。市は今後、用地を選定し基本構想の策定を進める予定。
市内の公共施設は建設から数十年経過した建物が多い。中でも図書館や文化ホールは、老朽化が進んでおり、災害対策や社会環境の変化に対応した設備の充実など、新たな施設を望む市民の要望を受け、17年度に伊東市役所庁内ワーキンググループを設け、新施設について検討を開始している。
提供:建通新聞社
(2021/1/20)
建通新聞社 静岡支社