国立研究開発法人土木研究所寒地土木研究所が主催する「土研 新技術ショーケース2020in新潟」が19日、オンラインで開幕した。
20年8月に新潟ユニゾンプラザで開催予定だった同イベントの代替で、全講演内容をYouTubeにて配信する。
イベントは、特別講演と北陸地方整備局講演に加え、研究員らによる新技術講演で構成。
特別講演では、同研究所の理事長で、構造物メンテナンス研究センター(CAESAR)長の西川和廣氏が「道路橋メンテナンスサイクルへのAI導入」と題し講演。橋梁メンテナンスのAIシステム化への戦略の立て方などを語り、「信頼されるAIシステムの現場実装に向けまい進していく。期待して欲しい」と自信を見せた。
また、北陸地方整備局講演では、局企画部技術開発調整官の姫野芳範氏が、担い手確保やICT推進といった局の最近の取組みについて解説。その上で「建設現場の効率化を進め、健全な国土を守る取組みを進めているので、建設業の皆さんにも賛同とご協力願いたい」と訴えている。
そのほか、新技術講演では次の9技術を紹介。
【維持管理技術】
▽写真計測技術を活用した斜面点検手法
▽コンクリート構造物における表面含浸材の適用手法
▽コンクリート用の透明な表面被覆と視認性評価方法
【道路技術】
▽大型車対応ランブルストリップス
▽振動軽減舗装
▽トンネルの補強技術(部分薄肉化PCL工法)
【地盤・河川技術】
▽砕石とジオテキスタイルを用いた低コスト地盤改良技術(グラベル基礎補強工法)
▽3D浸水ハザードマップ作成技術
▽ダムの排砂技術
イベントは25日まで開催。参加申込みは同研究所のホームページから。