日本工業経済新聞社(群馬)
2021/01/19
【群馬】伊勢崎市が保健センター整備に向けて21年度設計
伊勢崎市は2021年度、新保健センターおよび子育て世代包括支援センターの建設に向けて、基本設計に着手する。同年度内にまとめ、22年度は実施設計を実施。23〜24年度に建設工事を行い、25年度の供用開始を目指す。健康管理センターなど3カ所を統合する新施設の延べ床面積は3000〜3500uを想定、総事業費は7億円以上を見込む。建設予定地は大手町地内の伊勢崎福島病院跡地となっている。
新保健センター・子育て世代包括支援センターの建設に向けて、20年度は基本構想策定に取り組んでいる。市民からの意見募集が完了し、年度内にまとまる。市民からは、駐車場の確保や、口腔健康管理の基幹施設とるような設備・機能の導入などを求める意見があがった。これらの意見を踏まえた構想をまとめているところ。
老朽化が著しく、手狭となった健康管理センター(連取町1155)、あずま保健センター(東町2670−4)、境保健センター(境637)の3施設を統合。各施設の老朽化および点在配置の課題に対応する。加えて、子育て世代包括支援センターを配置。母子保健機能と子育て支援機能が一体的に運用されることにより、妊娠初期から子育て期全般にわたる切れ目のない支援業務の展開を図る。
想定される諸室は保健センター部分で◇健診ホール◇健診室◇計測室◇検尿室◇診察室◇保健指導室◇歯科指導室◇保健室◇調理室◇栄養指導室◇個別相談室◇消毒室◇ランドリー−。子育て世代包括支援センターには◇子育て相談室◇発達相談室◇プレイルーム(乳児・幼児)◇託児所−の配置が検討されている。利用者のプライバシー保護や安全性・快適性を十分に配慮した上で、健診業務や相談業務が滞りなく実施できるような体制を整える。適切な施設規模を確保し、ユニバーサルデザインを取り入れた施設とする考え。
構想案では25年度の供用開始が示されており、21年度は基本設計を委託予定、担当課は当初予算への委託料計上を要求している。順調に進めば、22年度に実施設計に移行し、23〜24年度に建設工事に取り組む。
コロナ禍による財政状況の悪化など懸案事項はあるものの、構想案に掲げたスケジュール通りに進めていく方針となっている。
想定する延べ床面積が3000〜3500uとなっていることから、建設工事は建築・電気・機械の3分離発注が濃厚となる。公共施設等総合管理計画の保健施設個別計画では、延べ床面積2000u規模の施設で、整備費7億2000万円が掲げられている。これに子育て世代包括支援センター分の面積が加わるため、整備費は10億円規模になるとも言われている。統合する保健管理センターなど3施設は、将来的に解体する考え。解体までのスケジュールはこれから調整する。