世紀東急工業(港区)は、江戸川区東葛西にある産業廃棄物の中間処理施設「妙見島混合所」の破砕処理施設を建て替える。既存施設の隣接地に、改良土の生成設備を持つ新たな破砕処理施設と管理室などを設置する計画。このほど、環境影響評価書案を東京都に提出した。10〜11月に着工する予定。2022年冬に新施設での操業を開始する見込み。
妙見島混合所(江戸川区東葛西3ノ17ノ37)では、都内と千葉県の公共・民間工事などで発生するがれき類を破砕処理施設で処理している。同施設の他、破砕処理施設で選別した再生砕石などを混合してアスファルト合材などの再生製品を生産するリサイクルプラント、新規アスファルト混合物を生産するアスファルトプラント、道路工事で発生した建設発生土を受け入れ改良土を生成する改良土施設などが立地している。
現在の破砕処理施設は1986年の稼働開始から30年以上が経過。用地の制約や施設の老朽化によって環境保全対策が困難になりつつあり、搬出入車両による接続道路の渋滞なども課題になっているという。
そこで、既存の敷地の北側に新たな破砕処理施設を整備するとともに、付帯施設として管理室(計量棟)や休憩所、廃材ヤード、再生製品ヤードを配置する。
新しく建設する施設の規模は、鉄筋コンクリート造平屋(建築面積914平方b)。廃材の処理能力は、既存施設の1時間当たり60dから増強し、1時間当たり300dとする。建設発生土の処理能力は、既存施設が1時間当たり45dだったところ、1時間当たり50dに引き上げる。
建設地の面積は、既存敷地と新敷地を合わせて約2万5100平方b。
10〜11月に工事に着手し、2022年10〜11月に試運転を経て新施設の操業を開始。新施設の完成後に、既存の破砕処理施設と改良土施設、各ヤードは解体撤去する。アスファルトプラントとリサイクルプラントは引き続き利用する。
提供:建通新聞社