小田原市は学校給食センター整備事業で、老朽化が進む現給食センターの建て替えを計画している。先行して整備手法を検討した結果、調理運営業務を除いた設計・施工一括発注(DB)方式が適しているとの見解を2020年度12月市議会定例会に報告した。
今後の予定として、21年9月の事業者公募を目指し、要求水準など公募内容を庁内で検討していく。21年度末に設計業務、23年度に建設工事に着手。24年度早々の完成、同年9月の給食提供開始を目指す。
整備手法については今回選択した方式の他、従来方式やDBO、PFI(BTO)など4方式を検討。合わせて、建設については市内の建設企業を含む事業グループで参画すること他1件を要件とするDBO方式とした場合のヒアリングを実施した。
検討の結果、市内の建設、調理両企業の参画の可能性や調理運営がしやすい施設整備を見込める、調理運営業務を除くDB方式を選んだ。
また、建設費と調理運営費を含む15年間で想定される総事業費は4方式の中で最安価の約54億2600万円。
整備手法検討業務は日建設計コンストラクション・マネジメント(東京都文京区)が担当。
市学校給食センターは1972年7月の竣工から50年近くが経過。老朽化に伴う早急な再整備が課題となっていたことから、市は20年度にまとめた市学校給食センター整備基本構想に基づき、成田地内の第3水源地内を建設予定地とする移転新築を計画している。
提供:建通新聞社