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北陸工業新聞社
2021/01/18

【新潟】約2540平方メートル、事業費23億円/新図書館等複合施設計画公表/妙高市

 妙高市は14日、「新図書館等複合施設整備計画(案)」を公表した。
 建設場所については、新井駅や商店街などを擁する「市役所周辺エリア」と、現行の図書館や新井ふれあい会館などを擁する「文教エリア」の2地区を候補地として比較検討を行った結果、市役所前交差点脇の区画(市役所向かいの敷地面積約4300平方メートル)を建設地とすることに決まった。
 まちなかのにぎわい創出や歩行者の回遊増加に寄与し、周辺施設への集客や消費増が期待できるなど、「文教エリア」よりも多くの点で優位性が認められることが決め手となった。設計費、建築費、妙高市いきいきプラザ除却費などを含めた概算事業費は約22億8000万円となり、経済効果は24億8300万円/年と試算されている。
 PFI、DBなどの運営方式については、現段階では未定であるが、今後の協議などによっては導入の可能性があるとしている。
 新施設は「図書館機能」「子育て支援機能」「生涯学習・市民交流機能」を備えた各施設と、事務・共用スペースから成り、延べ面積は約2540平方メートルとなる見通し。
 メインとなる図書館の一般開架エリアは約870平方メートルとし、閲覧スペースやインターネットコーナーなどを設ける。加えて、児童開架に約320平方メートルを確保する。
 子育て支援施設は約340平方メートルで、プレイルーム、一時預かり室、相談室などを設ける。
 生涯学習・市民交流施設は約400平方メートルで、市民ギャラリーやカフェ、多目的ルームなどを想定している。
 図書館スタッフルーム、トイレ、授乳室などを備える事務・共用スペースは約440平方メートルとなる見込み。
 この計画案は2月12日までパブリックコメントを行った後、正式決定する。
 その後のスケジュールについては、21年度早期に基本設計を行った後、秋ごろから22年度前半まで実施設計。22年度前半から24年度半ばまで施工、25年度の開館を目指していく。
 83年に開館した現行施設の老朽化が進み、施設の狭あい化、高齢者や障がい者への配慮が十分でないことなどが指摘されているため、新たな図書館を整備する。「人と本、人と人をつなぐ情報拠点×居心地の良いやすらぎ空間」をコンセプトに位置づけている。

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