建設新聞社
2021/01/18
【東北・山形】日本設計で基本設計進む/鶴岡市の加茂水族館増築改修
山形県鶴岡市は、加茂水族館のリニューアルに伴う増築および改修の基本設計を日本設計に委託して進めている。本年度中に基本設計をまとめ、来年度に実施設計、リニューアル10周年の節目に合わせた2024年度中の完成を目指して工事を進めていく方針だ。
クラゲの展示に特化した水族館として知られる加茂水族館は、旧施設が1964年の完成で老朽化が進んだことなどから、RC造3階建て、延べ約4003平方b規模で改築(設計=日本設計、建築=鶴岡建設・佐藤工務・石庄建設JV)。2014年度にリニューアルオープンし、市の重要な観光拠点となっている。
その一方で、繁忙期には入場規制を行うなどの混雑問題、レストランや売店スペースの狭あい化などの課題も抱えていることから、リニューアル10周年に向けて増築と改修を進めていく方針だ。
昨年度に策定したリニューアル基本計画によると、現施設の北側に2階建てのエントランス棟、南側に3階建ての研究棟を増築。エントランス棟には売店や受付を移設し、研究棟にはクラゲの研究や学習機能などを移設させるほか、来館者休憩スペースの新設やトイレの増設を検討している。また、既存施設については、移設に伴う空きスペースを活用し、レストランの拡張や水槽の増設を計画する。
具体的な整備規模については、設計の中で詰めていく。総事業費は約15億円を見込む。
提供:建設新聞社