安芸市は、2021年度から23年度までの3年間で進める実施計画を明らかにした。防災や交通基盤、学校教育などの施策別に年度別の事業内容を示している。防災面では、市庁舎建て替えに向け21年度に造成工事と建設工事に着手、23年度まで建設工事を進める。また3年間で市民会館と図書館の耐震化などを検討する。公共下水道地震対策では21年度にマンホール浮上対策工事を実施、新水源地開発に向けては、21年度に事業変更認可を行い、22年度に施設設計、23年度に建設工事を計画している。
交通基盤については、高規格道路整備の要望活動や高知東部自動車道、阿南安芸自動車道の整備促進を進める他、市道あき病院球場線と統合中学校通学路では21〜22年度に用地補償を進め、23年度に工事着手する。
学校教育では、統合中学校整備に向け、21年度に用地造成工事、22年度に建設工事に着手し、23年度は開校準備に取り掛かる。また3年間で統廃合を含めた小学校の津波浸水区域外への移転も検討する。
3年間での主要な新規事業では、21年度に総合運動場の長寿命化計画を策定し、公営住宅の長寿命化計画を改定する。また古井公民館を解体する。
21〜22年度の2カ年では、赤野住吉地区と日ノ出町地区への津波避難タワーを整備する他、農業水路等長寿命化・防災減災事業の一環で赤野揚水機の長寿命化対策を進める。
21〜23年度の3カ年では、県営地域ため池総合整備事業として、吉野池と長池の耐震対策に取り組む他、し尿処理施設「清浄苑」の長寿命化、伝統的建造物群である「野村家」の主屋修理などを実施する。
22年度には、伊尾木地区と赤野地区の避難場所整備、公共下水道地震対策としての浄化センター耐震診断を実施する予定。
提供:建通新聞社