東日本建設業保証富山支店は、20年12月分の発注者別前払金保証取扱高をまとめた。
それによると、請負金額は63億5500万円で、前年度同月比5・4%の増加となった。独立行政法人等でダウンしたものの、県と富山市などがアップしたことで、請負金額は3カ月ぶりの増加を示した。
発注者別の請負金額を見ると、国は同35・1%の増。独立行政法人等が同95・3%の減。富山大学で昨年同期に、附属病院厨房棟新営工事に係る建築および機械設備の大型保証があった反動から、9億円減となったほか、ネクスコ中日本でも5億円の減となった。
県は同33・5%の増。県その他機関で富山東高等学校第1体育館改築工事の保証があり、8億円の増となった。企業局も3億円増加した。土木部では5億円の減少。
市町村は同25・6%の増。富山市で速星小学校校舎改築(その2)主体工事、呉羽丘陵フットパス連絡橋整備工事の大型保証があり、7億円の増加を示した。
その他機関は、日本下水道事業団で小矢部川流域下水道二上浄化センター電気設備工事その21の保証があったため、4億円の増加となった。
一方、4月から12月までの累計請負金額は、同3・2%増の1108億8800万円。過去5カ年の推移は件数が上から2番目、請負金額がトップを維持している。
内訳を見ると、増加はネクスコ中日本49億円、県土木部24億円、富山市21億円、鉄道・運輸機構13億円、北陸地方整備局10億円など。減少は射水市12億円、南砺市11億円、富山大学10億円、小矢部市8億円、砺波市と立山町、県立大学が各5億円など。ネクスコ中日本と県土木部、富山市の増加分が全体を押し上げている状況。
市町村別の前払金保証取扱高累計は、富山市が177億円余でトップ。射水市43億円余、高岡市28億円余、氷見市25億円余で続いた。
工事場所別の前払金保証取扱高累計は、富山市と黒部市、砺波市、魚津市などで増加。小矢部市と射水市、高岡市、朝日町、入善町などで減少。土木事務所管内別では、富山と砺波、入善、新川、氷見で増加、高岡と小矢部、立山でそれぞれ減少している。