横浜市道路局は都市計画道路恩田元石川線の元石川地区と鉄地区(いずれも青葉区)で事業化に向けた検討を進めている。元石川地区はトンネルの建設を想定する中で、道路の構造や事業費の概略検討を行って事業化のための基礎データをそろえる。鉄地区は基準点の選定を目的とした測量を実施中だ。これらに関わる業務をカナコン(横浜市瀬谷区)、テクノ・サーベイ(横浜市青葉区)に委託。いずれも2020年度内に成果を得て21年度以降の展開に備える。
恩田元石川線は青葉区のすみよし台を始点、元石川町を終点とする延長5860b、標準幅員22b(2車線+歩道)の都市計画道路。03年度に都市計画決定した。
未着手となっている5区間約3400bのうち、元石川地区(青葉区荏子田1丁目〜元石川町)は終点側の延長約400b、鉄地区(青葉区鉄町〜もみの木台)は中間部の同約1200b。それぞれ20年度ごろまでに事業着手する都市計画道路の優先整備路線(先行着手区間)で、両地区の間は整備済みのため、完成すれば横浜上麻生線と日吉元石川線をつなぐ新たなルートが形成される。
元石川地区は計画線上に低い山があることからトンネルの建設を想定。カナコンが手掛ける「令和2年度都市計画道路検討業務委託(その1)」を通じ、トンネルをはじめとした道路の構造や整備に要する事業費を概略検討して事業化のための基礎データをそろえる。
一方、鉄地区は現道の拡幅などで主に平面構造とする予定。テクノ・サーベイによる「令和2年度都市計画道路恩田元石川線(鉄地区)測量委託」で現地の境界標の有無を調べ、測量区域全体が網羅できるよう基準点を設置していく。
提供:建通新聞社