総務省がまとめた2020年度(9月末時点)の公共事業施行状況によると、神奈川県の契約率は前年度同期比8・5ポイントダウンの59・4%となった。全国の都道府県平均は61・6%。政令市の状況は、横浜市と相模原市が前年度同期の水準を上回った一方、川崎市が7・6ポイント下回っている。
全国の都道府県・市区町村について、19年度から繰り越された予算と20年度予算の合計額(国庫補助事業と地方単独事業を含む)をベースに集計したもの。調査項目は予算計上額と契約済額、支出済額。
神奈川県の予算計上額は2132億円。このうち契約済額は1266億円、支出済額は415億円だった。
政令市のうち、横浜市は予算計上額4028億円の73・1%に当たる2944億円を契約済み。契約率は前年度同期より2・6ポイント上昇した。支出済額は893億円だった。
川崎市は予算計上額1978億円のうち1188億円、相模原市は398億円のうち222億円を契約している。契約率は川崎市60・1%、相模原市55・8%(前年度同期比0・4ポイントアップ)。支出済額は川崎市が395億円、相模原市が91億円となっている。全国20政令市の平均落札率は62・1%だった。
また、政令市を除く県内市町村の予算計上総額は1815億円で、うち1100億円を契約済み。契約率60・6%は、前年度同期の水準を1・1ポイント下回っている。全国市区町村の契約率は58・9%だった。
なお、全国の都道府県、市区町村を合わせた予算計上額は24兆6110億円。契約済額は14兆8943億円、支出済額は4兆4895億円。契約率は60・5%で、前年度同期より0・3ポイント下落した。
提供:建通新聞社