枚方市は、2020年度版の「枚方市駅周辺再整備基本計画(素案)」を公表した。対象区域のまちづくりを具体化するため、対象区域を5街区に設定。既に事業が進められている3街区の市街地再開発事業を筆頭に、1街区では民間共同建て替えを、2街区では枚方市駅南口駅前広場の整備と合わせた市街地再開発事業などを、4、5街区では道路や広場などの都市施設整備と合わせた土地区画整理事業を想定している。
1街区とその他周辺エリアでは地権者のまちづくり機運を考慮し、必要に応じて技術的支援などを検討。2街区では、駅前広場への通過交通の抑制やニッペパーク岡東中央と連続した大空間の確保として駅前広場の拡充を目指す。
4、5街区については、財政状況や街区内の地権者の事情などへ対応が可能な土地区画整理事業による基盤整備として、4街区で公園・広場の拡充や道路などの公共施設を整備し、5街区には、新庁舎や広場などを整備する方針を示した。
現在、リーディングプロジェクトとして実施している総合文化芸術センターの整備をはじめ、「まちなか交流拠点」などの形成に向けた3街区での市街地再開発事業に合わせて、4街区の現市民会館跡地利用、5街区に位置する大阪府北河内府民センターの3街区移転と跡地での新庁舎整備などをできる限り早期に実現するため、4、5街区を一体的に整備する必要があると位置付けた。
総概算事業費は、2街区が81億円、3街区が453億円、4、5街区が247億円。1街区については、民間主体の施設更新を見込んでいるため、今回の概算事業費には含んでいない。
対象区域は約13f。枚方市駅の南には市庁舎をはじめとした行政機能が集積されている他、駅周辺には、商業・業務・医療・文化交流などの機能が集積されている。
提供:建通新聞社