京都府は、長岡京市勝竜寺樋ノ口の洛西浄化センター敷地内に呑龍ポンプ場の調整池の設置を計画。基本設計を踏まえ、近く詳細設計に着手する。
雨水を一次貯留する調整池(RC造、容量4万1750m3)は、令和3年度〜5年度に整備する計画。
基本設計によると、形式は現場打ちコンクリートで、寸法は(外寸)61・0m×61・0m×7・46m、(内寸)59・8m×59・8m×6・16m。深度は、躯体は地下水位(T・P+10・83m)以上の高さに設置。地盤高(T・P+14・4m)。
流域下水道事務所は、呑龍ポンプ場調整池基本設計業務を令和2年3月に入札し、日本工営が落札した。
基本設計を踏まえ、詳細設計を近く入札し、担当業者を決める。設計工期は令和3年6月30日。
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京都府は、桂川右岸流域下水道雨水対策事業として、地下トンネル「いろは呑龍トンネル」を整備し、乙訓ポンプ場から北側の北幹線は供用済み。貯留量は10万7000m3(5万3000m3+5万4000m3)。
南側の南幹線は平成31年3月にシールドトンネル(内径3・5m、延長4068m)が完成した。
呑龍ポンプ場は、いろは呑龍トンネルの最下流端に位置し、トンネル内に貯留できる14万8000m3の雨水を毎秒10m3(30秒間で25mプール1杯分(約300m3))の速さで桂川へ放流するためのポンプ場。
土木工事(地下部分)は平面寸法39・5m×42・5m、深さ42・7m。
建築工事(地上部分)はRC造3階建、延2892・53u(建築面積1754・7u)。
呑龍ポンプ場土木工事の施工はオリエンタル白石−金下建設−ケイコン特定建設工事JV。
呑龍ポンプ場建築工事は、建築は三煌−第一特定建設工事JV、建築電気は晶和電気工業、建築機械は彩光−アイル機電特定建設工事JVが担当。
呑龍ポンプ場流入渠は城産・益田特定建設工事JVが担当。
いろは呑龍トンネル監視制御設備は日新電機が担当。