日本工業経済新聞社(群馬)
2021/01/13
【群馬】前橋市は広瀬川河畔緑地の整備工事を2月中旬に公告
前橋市は広瀬川河畔緑地の整備工事を2月中旬に公告する。諏訪橋上流、前橋文学館周辺の右岸部を対象とし、れんが舗装や照明の設置などに取り組む。市内業者を対象とする一般競争入札で、簡易型の総合評価方式を採用する見通し。同事業は交水堰周辺から久留万橋までの約420mが対象となる。総事業費は約3億円、無電柱化および緑地整備を行い、にぎわいの創生をねらう。21年度には諏訪橋下流の施工計画を練り、2022年度以降に工事発注を行う。
広瀬川河畔緑地の整備は、市アーバンデザインのモデルプロジェクトとして実施する。アーバンデザインの重点整備エリアに指定されている千代田町3丁目から5丁目の広瀬川右岸部が対象。交水堰周辺から久留万橋までの約420mで、電線共同溝による無電柱化および河畔緑地整備を行う。事業により、さまざまなイベントやコミュニティー活動に利用できる場の創生を目指す。設計はオウギ工設(前橋市)が担当した。
2月中旬に公告する工事は、諏訪橋上流部、萩原朔太郎記念前橋文学館(千代田町3−12−10)の周辺約170m区間が対象となる。車道部と歩道部にれんが舗装約1500uを施す。既設の低木を撤去した上で、ベンチや花壇の整備を実施する。また、照明設備の設置工事も一括して発注する考え。工期は1年程度を想定している。
21年度には同工事で整備した花壇などへの植栽工事を発注する。高木は既設を継続して利用する方針。電線共同溝の設置工事は20年9月に発注済みで、泉野建設(前橋市)が担当している。約320m分を施工するもので、残部は年度内に同社へ特命随契で発注し完了となる。
諏訪橋の下流から久留万橋までの区間は21年度に整備方針を固める。既設の鑑賞池を撤去し、芝生広場を整備するなどの案が挙がっている。これらの案を精査し、22年度以降に本格的な河畔緑地整備を実施するながれ。また、21年度中に当該区間の車道部のみで、れんが舗装を行う可能性もあるという。事業全体の進捗や予算の状況などを考慮して調整する。