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建通新聞社四国
2021/01/13

【愛媛】大洲・八幡浜道の八幡浜道路 事業費41億増に

 愛媛県が整備を進めている地域高規格道路大洲・八幡浜自動車道の八幡浜道路区間の事業費が、当初計画より41億円増加し244億円となる見通しであることが分かった。増額の理由は法面対策で21億円増、橋梁工事で17億円増、トンネル工事で4億円増、その他労務費などの上昇で1億円増となっている。今後、残る整備を進め2022年度の供用を目指す。
 法面対策では大規模な地滑りが確認されたことで、アンカー工や排水ボーリングによる抜本的な対策を追加(八幡浜東インターの切土法面)した。
 橋梁工事では郷高架橋の上部工架設時の国道197号やJR予讃線への安全確保に万全を期すため、支保工や送り出し設備の補強などを追加。また脆弱(ぜいじゃく)な地盤が確認されたため、橋台の杭基礎の補強などを追加。
 トンネル工事では膨張性地山による地山の再掘削やより強固な支保構造、H鋼補強インバートへの交換などの変状対策を追加するとともに、環境基準を超えるヒ素検出による掘削土を管理型最終処分場へ搬出した。
 大洲・八幡浜自動車道は、八幡浜市保内町喜木から大洲北只インターチェンジに至る総延長約14`の自動車専用道路。整備は「名坂道路(2・3`)」「八幡浜道路(3・8`)」「夜昼道路(4・2`)」「大洲西道路(3・3`)」の4区間で進めており、名坂道路は13年3月に供用開始している。
 八幡浜道路は、八幡浜市大平から同市郷までの延長3800b、全幅員9bの自動車専用道路。05年度に事業着手し22年度の完成を目指している。区間内には千丈トンネル(延長1809b)、松柏トンネル(延長1090b)、郷高架橋(延長200b)、萩森高架橋(140b)、入寺川橋(25b)などの鋼構造物がある。20年度末の投資事業費は、199億6400万円で事業費ベースの進捗率は81・8%となっている。
提供:建通新聞社