稲沢市は、国府宮駅前に計画している再開発ビル建設の準備組合について早期の設立を目指しており、2月にも権利者などで構成する第8回再開発研究会を開催する。当初は2020年度内の組合設立を目指していたが、新型コロナウイルス対策で説明会ができず、訪問などで意見を取りまとめており、遅れが生じている。
27年度のリニア中央新幹線の開業に合わせて、名古屋鉄道本線駅である国府宮駅前の再開発を行う計画で、駅西側に商業施設やマンション、駐車場を備えた再開発ビルとにぎわい空間を整備する。20年3月に策定した基本計画によると、再開発ビルは延べ1万4130平方b。1〜2階を商業施設とする他、住戸として137戸を整備し、140台分の駐車場を設ける計画だ。建築敷地は3920平方bで、駅前のターミナルや広場なども含めた計画区域面積は1万0450平方b。概算事業費は70億6810万円。
準備組合設立について遅れが生じているものの、22年度の都市計画決定・変更や23年度の組合設立認可、23年度の設計着手、26年度の着工などについては現在のところ変更はない。
提供:建通新聞社