一般社団法人新潟県建設産業団体連合会(植木義明会長)は12日、仕事始めの恒例行事「工始祭」を、新潟市中央区の白山神社で執い、健全な業界発展と1年の安全を祈願した。
63年から毎年行っており、新潟労働局、県、県建設業協会など団体の代表ら約40人が参加し、1年間の作業安全と建物が永遠に栄えることを祈願。新潟市建築組合連合会が匠始ノ儀式(たくみはじめのぎしき)で、鋸ノ儀(のこぎりのぎ)、墨指し、墨付ノ儀(すみさし、すみつけのぎ)、釿打ノ儀(ちょうなうちのぎ)、鉋ノ儀(かんなのぎ)、槌打ノ儀(つちうちのぎ)を披露。
直会では、植木会長が魅力ある職場づくりや週休2日の実現、ICTによる生産性の向上などに触れながら「若者から選択される産業となるよう、社会基盤の担い手として、より高品質な社会資本整備が使命」と決意を新たにした。その上で「安全教育を推進し、死亡災害ゼロ、労働災害根絶に向け取り組んでいく」と引き締めた。来賓で県土木部の星丈志副部長が「現場の安全管理を徹底し、原点に立ち返って労働災害の防止に努めてほしい」と呼び掛け、新潟労働局の阿部充局長は「労働災害で墜落・転落が4割を占める。災害防止の徹底とともに、新型コロナの感染症と安全対策をお願いしたい」と重ねて協力を求めた。