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建設経済新聞社
2021/01/12

【京都】公共事業評価委で3事業審議 「事業継続」妥当と判断 令和3年度は栗尾バイパス、二ノ瀬バイパスなど4事業

 京都市は8日、令和2年度第2回公共事業評価委員会をオンライン形式で開催。再評価対象3事業、事後評価対象2事業を審議した。
 再評価対象事業について、街路事業山陰街道(西京区桂朝日町(都市計画道路久世梅津北野線(通称・桂川街道))〜西京区桂市ノ前町(府道桂停車場線))は、延長L178m、幅員W15・0m。採択年度は平成2年度。経過年数は31年。
 土地区画整理事業上鳥羽南部地区(南区吉祥院石原東ノ口他)は、面積A151・0f。採択年度は昭和46年度。経過年数は50年。
 土地区画整理事業伏見西部第五地区(伏見区横大路北ノ口町他)は、面積A64・5f。採択年度は平成13年度。経過年数は20年。
 3事業はそれぞれ平成27年度に再評価を実施し、5年間を経過した時点で継続中の事業。
 個別事業に対する意見について、街路事業山陰街道は「市民生活に密着した重要な事業であることに加え、境界確定も一定程度進んでおり、既に事業用地の一部を確保していることなど、今後も事業の進捗が見込める状況にあることから、『事業継続』とする京都市の方針案は妥当である」と判断した。
 山陰街道を巡っては、昨年12月28日の京都市長の緊急記者会見で「今後の行財政改革の視点及び主な改革事項」の方向性が示され、その中で、少なくとも令和3年度〜令和5年度まで予算計上を見送る事業に山陰街道が盛り込まれたことの報告があった。
 土地区画整理事業上鳥羽南部地区は「都市計画道路及び区画道路は全て完成し、仮換地指定率も100%に達しており、事業は最終段階である。残る換地処分に向けて進捗が図られていることに加え、地権者をはじめ多くの関係者から早期完成を求められていることから、『事業継続』とする京都市の方針案は妥当である」と判断した。
 土地区画整理事業伏見西部第五地区は「伏見西部第五地区は、市街化区域において大規模用地を創出できる市内でも希少な地域であり、並行して企業進出に向けた取組を行っている地区でもあることに加え、地権者をはじめ多くの関係者から早期完成を求められている。さらに、周辺地域の市街化に伴う雨水排出量の増加に対応するため、早期の水路(承水路)整備が必要であることから、『事業継続』とする京都市の方針案は妥当である」と判断した。
 事後評価事業について、街路事業深草疏水道では透水性ブロックを使用し環境に貢献していること、道路事業城南宮道では、透水性舗装を使用し環境に貢献していること、早期に完成させ事業効果の早期発現に貢献していることを加える修正を行う。
 令和3年度評価対象事業は、道路事業の一般国道162号(栗尾バイパス)、京都広河原美山線(二ノ瀬バイパス)、河川事業の七瀬川、住宅地区改良事業の三条鴨東地区の計4事業。
 一般国道162号(栗尾バイパス)(右京区京北細野町〜京北周山町)は、延長L4300m、幅員W9・75m。採択年度は平成19年度。経過年数は15年。
 京都広河原美山線(二ノ瀬バイパス)(左京区静市野中町〜左京区鞍馬本町)は、延長L1900m、幅員W7・5m。採択年度は平成19年度。経過年数は15年。
 七瀬川(伏見区竹田狩賀町[東高瀬川合流部]〜伏見区深草大亀谷東久宝寺町[遊水地])は、延長L1095m(950m+145m)、幅員W10・80m〜15・7m。採択年度は平成4年度。経過年数は30年。
 三条鴨東地区(東山区若松町他)は、面積A1・26f。採択年度は平成11年度。経過年数は23年。
 4事業はそれぞれ平成28年度に再評価を実施し、5年間を経過した時点で継続中の事業。