徳島県は、徳島市との県市協調で進める新ホールの整備基本方針を策定するとともに、速やかに基本計画の策定に移行するため「新ホール基本計画策定支援業務」に係る業者選定プロポーザルを公告した。12日午後5時まで参加申請を、19日まで企画提案書の提出を求め、審査委員会で審査の後、1月中に委託先を選定する。契約後3月末(繰り越し措置済み)の期間で業務を進めていく。
同業務では、策定した整備基本方針の内容(管理運営、施設整備、整備スケジュール等)を具体化し、基本計画の策定に必要となる調査や専門的・技術的助言、資料作成・提供等を求める。諸室の機能(舞台、音響、照明、楽屋、控室等)や構成、整備手法等について必要となる調査や専門的・技術的助言、資料作成・提供等の業務支援も併せて求めることにしている。想定事業規模は税込み1000万円。
参加資格は、県の入札参加資格を有し(名簿登載)1級建築士を1人以上配置できる企業で、2011年4月以降におおむね1000席以上の公立劇場や音楽堂等の同種業務元請け実績を有する―など。▽企画案(提案者の強みや創意工夫のポイント、情報提供や調査、成果物等の具体的提案)▽見積書(積算内訳など)▽提案者の概要・実施体制・実績(業務実施体制など)―などで構成する企画提案書の提出を求め、別に設置する業者選定委員会で審査する。
新ホールは、徳島市徳島町城内1地内の徳島市の旧文化センター跡地と県立青少年センター敷地を一体的に活用して整備する。大ホールは2000〜1800席、小ホールは300〜500席と、さまざまなパターンの施設配置・構成案を策定・検討できるよう規模に幅を持たせる他、多目的スタジオ(リハーサル室)や活動室、展示スペース、エントランスやホワイエ、カフェ・レストラン等で構成する施設とし、ホールエリアの延べ床面積を約1万1000平方bとするなど概算面積を約2万平方b規模、施設本体工事費を約180億円としている。隣接する市の中央公民館を活用した整備の可能性も今後検討する。また、開館目標を大阪・関西万博の波及効果を狙い25年度中とし、早期開館を目指せる整備手法を検討することにしている。
提供:建通新聞社