国土交通省近畿地方整備局が1月4日に公表した1月以降の発注予定によると、20年度発注分は工事69件、建設コンサルタント業務79件の計148件、21年度早期発注分は工事155件、建設コンサルタント業務430件の計585件が盛り込まれた。主に21年度第1四半期から第2四半期にかけて入札する早期発注分には、工事のWTO対象案件として8件を盛り、なにわ自動車検査登録事務所庁舎等新築工事や大和御所道路曲川高架橋(P26・P29)上部工事などを発注する。
21年度早期発注分のうち、工事種別では一般土木が40件(WTO4件、本官1件、分任官35件)、維持修繕が60件、アスファルト舗装が2件、鋼橋上部が5件、PCが1件、造園が31件、建築が2件など。業務種別では測量29件、建築コンサル6件、土木コンサル307件、地質調査28件、補償コンサル60件。
発注方式は工事が全て一般競争入札の他、業務はプロポーザル方式で公募型2件、簡易公募型173件、標準2件、競争入札方式で総合評価198件、一般競争12件、指名競争42件、随意契約方式で1件の内訳となる。
事務所別では、工事で福井河川国道事務所が19件で最も多かった。大野油坂道路の橋梁上部、下部工事などでWTO4件を発注する。この他、豊岡河川国道事務所と紀南河川国道事務所が13件で並び、滋賀国道事務所が12件、兵庫国道事務所が11件、京都国道事務所と大阪国道事務所、姫路河川国道事務所、奈良国道事務所、和歌山河川国道事務所がそれぞれ10件を発注する。
業務では淀川河川事務所が29件で最多。和歌山河川国道事務所が28件、姫路河川国道事務所と豊岡河川国道事務所が各26件、福知山河川国道事務所が23件、福井河川国道事務所が22件、兵庫国道事務所が20件を発注する。
工事のWTO対象は▽なにわ自動車検査登録事務所庁舎等新築工事▽大和御所道路曲川高架橋(P26・P29)上部工事▽すさみ串本道路田並トンネル工事▽大野油坂道路清滝川上部工事▽大野油坂道路新林谷橋下部工事▽大野油阪道路東市布法面対策工事▽大野油坂道路入谷橋下部工他改良工事▽名張大橋迂回路仮橋設置工事―の8件。このうち、田並トンネルと新林谷橋下部工が発注規模15億円以上30億円未満で最大となる。
業務では、BIM/CIM活用対象として▽豊岡道路(2期)戸牧地区道路予備設計他業務(第1四半期入札)▽淀川大堰閘門設計他業務(第1四半期入札)―など9件を発注する。
20年度発注分では、工事種別で一般土木が24件(いずれも分任官)、維持修繕が33件、アスファルト舗装が2件、鋼橋上部が2件、PCが1件、造園が1件など。業務種別で測量25件、建築コンサル6件、土木コンサル37件、地質調査1件、補償コンサル10件の内訳。
提供:建通新聞社