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北陸工業新聞社
2021/01/08

【福井】耐震化や計画的な維持管理など/坂井市国土強靱化地域計画案

 坂井市は、「国土強靭化地域計画案」を作成し、公表した。計画期間は策定後概ね5年間で、対象災害は地震、風水害、雪害等の大規模災害全般としている。
 同計画案では、事前に備えるべき8項目の目標の達成に向け、起きてはならない最悪の事態ごとに脆弱性を評価し、回避するための推進方針を定めている。主な推進方針は次のとおり。
【人命の保護】
▽支援制度周知等による木造住宅の耐震化促進
▽市営住宅の耐震化推進
▽緊急輸送道路沿道における建築物の耐震化促進
▽市街地の老朽化した民間建築物の建替え支援による耐震化促進
▽学校施設、体育施設等の耐震化、吊り天井など非構造部材の耐震対策
▽保育施設等の継続的な維持・改修、計画的な施設整備
▽小中学校体育館トイレの洋式・乾式化
▽丸岡城天守の耐震対策
▽耐震性貯水槽の計画的な整備
▽漁港や海岸施設の長寿命化計画を策定し、計画的に維持管理・更新を推進。また、海岸保全施設の整備を進める
▽津波避難路上の市道や橋梁について、耐災害性を強化
▽市道路除雪計画の適宜見直しや除雪エリア単位の改善など、除雪体制を強化
▽排水機場、樋門等の老朽化対策
▽準用河川や普通河川の老朽個所、狭窄部の優先的整備や国、県が実施する河川改修事業の促進
▽がけ地等の危険住宅除去や移転先の住宅建設・購入・改修支援
▽防災行政無線など情報伝達手段の整備におけるICTの活用
▽避難所におけるWi―Fi環境整備
【救助・救急、医療活動等の迅速な対応】
▽交通施設や施設周辺の耐災害性強化
▽緊急輸送道路やその迂回路となる支援道路の整備
▽避難所になり得る施設の把握と耐震化、バリアフリー化の推進
【行政機能の確保】
▽市庁舎や消防署等拠点施設の耐震性確保や各種データの喪失対策推進
▽外壁の剥落防止や内部改修・設備改修による省エネ化、長寿命化
【情報通信機能の確保】
▽通信設備の多重化、耐震化推進
▽非常用電源が確保できる発電設備の整備
【経済活動の維持】
▽企業の事業継続計画(BCP)策定の推進
【ライフライン(電機、上下水道、交通網、燃料等)の確保】
▽水道施設における基幹施設の耐震化や老朽管渠の更新等
▽ストックマネジメント計画による耐用年数の延伸および耐震化推進
▽下水道の持続的な機能保全に向け、予防保全を中心とした維持、修繕および改築
▽「五領川公共下水道ストックマネジメント計画」「五領川公共下水道耐震対策」等に基づいた、管路および処理場等の施設の耐震化・改築・更新
【二次災害の防止】
▽消防庁舎など救助救出活動の拠点となる施設の強化および装備資機材の整備
▽河川管理施設について、長寿命化計画に基づく施設の維持管理・更新
▽用排水施設、ため池、農道施設等の改修
【迅速な再建・回復】
▽災害時の道路啓開の応急対応を確保するため、市内外の関係団体や除雪協力企業などが加盟する坂井郡建設業協会と協力体制を構築するとともに、国・県と連携し建設業の担い手確保を図る
 市では素案について、意見を18日まで募集している。問い合わせは安全対策課まで。

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