倉敷市は、児島モーターボート競走場施設整備基本構想をまとめた。老朽化しているスタンド棟を改築、改修する他、防災機能を備えるなど市民の集いや憩いの場として再整備する。
施設は、基本理念を「だれもが訪れ 快適な時間を過ごせる 拓かれた ボートレース児島」とし、@入場者数に応じた施設規模の適正化(コンパクト化)A来場促進および来場者の多様なニーズへの対応B地域の魅力を活かして多世代が集う交流と賑(にぎ)わいの創出C地域貢献施設としての防災機能の整備D施設リニューアルによる周辺環境等への配慮−の五つを基本方針に整備を進める。
スタンド棟は、旧耐震基準の2期スタンド(1979年完成、1万7961平方b、3226席)をコンパクト化し建て替え、新耐震基準の3期(1987年完成、1万3659平方b、2879席)と4期(1993年完成、1万6483平方b、2500席)スタンドを改修し長寿命化を図る。全体を現在より約1万2000平方b減少させた延べ面積3万6000平方b、座席数2000席、収容人数5000人で再整備する。また、防災機能として、高潮浸水時などに高層階への垂直避難できる場所として活用、避難物資の備蓄、さらに自家用車などの一時避難場所の機能も検討する。
場所は、元浜町6ノ3。敷地面積10万8601平方b。既存スタンド棟は鉄筋コンクリート造6階建て(一部、地階塔屋有り)延べ約4万8103平方b。座席数8605席、収容人数2万4271人。
基本構想は、パシフィックコンサルタンツ(岡山市北区)が担当。
「提供:建通新聞社」