紀宝町は、鵜殿保育所の建て替えについて、2020年12月補正予算に工事費4億4000万円を計上しており、2月に指名競争入札で、設備工事も包含し発注する。3月議会の承認を経て着工する。21年度内の完成を目指す。
1980年4月築造の現在の鵜殿保育所(鵜殿1190)は老朽化が進み、また低地にあるため津波の浸水エリアにも指定されている。規模は鉄骨鉄筋コンクリート造平屋1017平方b、定員は126人、敷地面積は2562平方b。より高台に建て替えることで、児童らの安全を確保することが目的。移転先は、生涯学習センター「まなびの郷」西側の山林(町有地)で、面積は約8000平方b。現在、造成工事が進められている。
新保育所は鉄骨造平屋構造で、床面積は既存施設と同程度かやや大きくなる見通し。現在の計画では、保育室5部屋、遊戯室、職員室、給食室などの他、園庭にはプールや遊具を設置する。受け入れ対象は0〜5歳児。
建築工事完了後、舗装工事などを発注し、22年4月から供用を開始する予定。建て替え事業では「緊急防災・減災事業債」(町負担は約3割)を活用する。
実施設計は日新設計(津市)が担当している。
なお、既設保育所は老朽化のため取り壊される見通しだが、跡地の活用方法は今のところ決まっていない。
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建通新聞社