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建通新聞社(東京)
2021/01/05

【東京】都 有明南地区にコナミ、テレ朝が進出

 
東京都港湾局は、江東区の臨海副都心にある有明南地区のうち、「有明南G1区画」の売却先となる進出予定事業者をコナミホールディングス(中央区)らコナミグループの3者に、「有明南H区画」をテレビ朝日(港区)に決めた。コナミは、自社グループの開発拠点として延床面積5万2000平方bの施設を提案。テレビ朝日は、延床面積4万4000平方bの施設を新築し、国際展示場として利用可能な多目的ホールや、同社保有コンテンツを利用したイベント・エンターテインメントスペースなどを整備する予定。
 有明南地区では、東京ビッグサイトを中心にホテル、飲食、多目的ホール、会議室をはじめとするコンベンション支援機能を持つ商業施設などを充実させ、国際的なコンベンションゾーンの形成を目指している。都は、このまちづくり方針に合った開発の事業者を公募していた。
 「有明南G1区画」の所在地は、江東区有明3ノ1ノ17。土地面積は1万1155・82平方b。事業予定者は、コナミホールディングス、コナミリアルエステート、コナミビジネスエキスパートに決まった。
 3者の提案によると、新築する建物の規模は9階建て・延べ5万2000平方b。eスポーツ(エレクトロニック・スポーツ)を研究開発する拠点「東京テクニカルセンター(案)」として、全国の自社拠点を集約し、約2700人の就業者を見込む。周辺施設との連携も想定し、生放送・動画配信可能なスタジオも備える。
 同区画は、東京オリンピック・パラリンピック大会の関連用地として使う予定。現在は駐車場などに暫定利用している。東京五輪後に工作物撤去工事を実施してから都が土地を引き渡す。その後、コナミグループが設計・工事を進め、2025年1月の事業開始を目指している。土地の売却価格は、コナミグループが提案した118億6700万円。
 「有明南H区画」は、江東区有明3ノ1ノ9にある土地面積1万2920・05平方b。
 事業予定者に決まったテレビ朝日は、国際会議や展示会場、音楽ライブなどにも活用可能な多目的ホールを整備し、年間約120万人の来場を見込む。この他、同社保有コンテンツを活用した各種アトラクションやデジタルアートミュージアムを中心とした体験ができるイベント・エンターテインメントスペースも設置。年間約400万人の来場を想定している。また、ドラマや番組の制作スタジオをオフィスとともに整備する。エントランス広場や屋上広場でさまざまなイベントを開催し、地域に開かれたオープンスペースも確保する。
 同区画は現在、アニヴェルセルが賃借しており、結婚式場「アニヴェルセル 東京ベイ」を運営している。土地の引き渡し時期は22年4月以降になる予定。
 テレビ朝日による土地売却の提案価格は105億1000万円。24年12月の事業開始を予定している。
 

提供:建通新聞社