三重県が計画する「鈴鹿亀山道路」の都市計画決定に向けて、「鈴鹿都市計画道路」「亀山都市計画道路」の変更案が第195回三重県都市計画審議会で諮られ、原案通り承認された。今後、県知事に答申し、都市計画決定手続きが進められることになる。順調に進めば、2021年2月の都市計画決定、告示が見込まれる。今後、早期事業化に向けて整備手法の検討が必要となる。
鈴鹿亀山道路は、鈴鹿市野辺町で、北勢バイパス(BP)との交差部を起点とし、(都)鈴鹿中央線などと交差し、亀山市辺法寺町で東名阪自動車道亀山ジャンクション(JCT)を終点とする延長約10・5`、全幅員20・5b、4車線の道路。規格は設計速度時速80`で、地域高規格道路の自動車専用道路。
鈴鹿市区域が延長6480bで、構造別では嵩上式が延長5230b、地表式が1250b。亀山市区域が延長4020bで、構造別では、嵩上式が延長3220b、地表式が800b。
交差する道路で都市計画変更の対象となった都市計画道路のうち、鈴鹿市庄野町交差する加佐登鼓ケ浦線はインターチェンジ(IC)設置のために起点を変更、また、同市汲川原町で接続する鈴鹿中央線はIC設置のため車線構成を変更する。亀山市太森町でIC設置のため起点を変更するもの。起点となる北勢BPと中勢BPを結ぶ「鈴鹿四日市道路」は、国土交通省が直轄の新規採択事業として20年度から着手している。
今回の審議には、一定規模以上の道路改築事業に求められる環境影響評価手続きに基づき、同道路の環境影響評価書が付議され、併せて説明が行われた。
同道路は、新名神高速道路へのアクセス道路として東西軸を形成することで、産業を支え、災害時に機能する道路ネットワークを構築することになる。
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建通新聞社