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滋賀産業新聞
2020/12/23

【滋賀】甲賀市 道の駅あいの土山施設整備

 甲賀市は、施設整備のあり方を模索している土山町にある「道の駅あいの土山」について、来年度は「協議の年」と位置づけ、建替えもしくは改築のどちらかの整備手法採用に向けた検討や課題の洗い出しなどを進めていく。
 このほど、過年度に行った道の駅としての機能向上に資する様々な課題の抽出・改善提案を示す「道の駅あいの土山マーケティング調査及び経営改善プラン」を基に、同プランをより現実的なものとなるよう基本構想策定業務(担当=玉野総合コンサルタント)に取り組んでいるところで、出来上がった成果物を庁内で精査し、地元や関係者らで共有、22年度から本格事業着手を目指していく方針だ。
 同プランが示した施設課題を見ると、現況の駐車場は40台分のスペースしか確保できておらず、連休などの繁忙期は満車から同駅に停車出来ず駅内各種施設の利用機会を潰していることから駐車場の拡充が必要と呼びかけている。加えて、誘導看板についても老朽化や通行車両から見えにくいなど、改善の余地があるとの指摘から、整備手法を選択する際にこれらの課題解決策も盛り込む考えだ。また、道路向かいにある歴史ある田村神社との観光面の連携や亀山方面からの観光客を取り込む新たな施策展開など、伸びしろのある施設だと認識した施設展開も必要としている。
 同市土山町北土山2900番地にある同施設は、敷地約5000平方b内に、昭和56年建設のRC造2階建、延675・6平方bで観光農業漁業に寄与することを目的とした、観光客の総合案内及び情報収集・発信施設が1棟あり、建物内には▽レストラン▽直売所▽会議研修室▽休息室―が設置されている。93年(平成5年)に道の駅に認定され、その登録番号が1番であることから、「近畿で最初の道の駅」とも言われている。8年(平成20年)2月の新名神高速道路開通以降、国道1号線の交通量半減に伴い来客数や売り上げが減少しているが、甲賀市にとって東の玄関口として、観光振興・地域活性化の拠点として重要な施設であることから、顧客満足度の向上と来客数の増加を図りつつ、地域に貢献できる施設へと飛躍することを念頭に最も適した整備手法・課題解決策を模索していく。

提供:滋賀産業新聞