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　近畿地方整備局福井河川国道事務所は２１日、大野油坂道路荒島第一トンネルの実貫通式を、大野市西勝原地係の現地で開催した。関係者約４０人らが参加し、大型グレーダーが最後に残っていた岩盤に穴を開け、トンネルが貫通する瞬間を見守った。
　（仮称）荒島第一トンネルは、大野市下唯野から西勝原を結び、延長は２５６０メートル、幅員は１２・０メートル。大野油坂道路のトンネルでは、１９年１０月の下山トンネルに続き、２つ目の貫通となる。
　施工は下唯野側（１５６９メートル）を安藤ハザマ、西勝原側（９９１メートル）を大成建設がそれぞれ担当した。
　式典後、大野市の石山志保市長は「市民の思いでもある１日も早い大野油坂道路の全線開通に向け、順調に工事を進めてもらい、今回、荒島第一トンネルの貫通という節目を迎えたことに感謝している」と述べた。
　また同現場では、トンネル掘削時に出現する断層破砕帯の位置や形状把握のため、ＣＩＭや長尺先進調査ボーリング、ＳＤＡ―ＳＷＩＮＧ法などの技術が活用された。