徳島市の旧文化センター跡地と県立青少年センター敷地を一体的に活用して整備する県立ホールとアミコビルに機能移転を計画する青少年センターについて、徳島県は新ホール整備基本計画策定事業費と青少年センター移転設計事業費などを盛り込んだ補正予算案をまとめた。事業費は新ホール整備基本計画策定に1000万円、青少年センター移転設計に4100万円。新ホール整備基本計画策定については、年内にまとめる基本方針に基づき、施設の構成・機能、今後のスケジュールを具体的に示す基本計画を策定する。青少年センター移転設計では、現センターの解体設計も含めた移転先の改修に係る設計業務を行うことにしている。
新ホールの整備基本方針案では、大ホールは2000〜1800席、小ホールは300〜500席と、さまざまなパターンの施設配置・構成案を策定・検討できるよう規模に幅を持たせる他、多目的スタジオ(リハーサル室)や活動室、展示スペース、エントランスやホワイエ、カフェ・レストラン等で構成する施設とし、ホールエリアの延べ床面積を約1万1000平方bとするなど概算面積を約2万平方b規模、施設本体工事費を約180億円としているが、隣接する市の中央公民館を活用した整備の可能性も今後検討する考えを示しており、今後変更される可能性もある。また、開館目標を大阪・関西万博の波及効果を狙い25年度中とし、早期開館を目指せる整備手法を検討することにしている。
一方、アミコビルに機能移転を図る青少年センターの整備基本方針案については、移転が困難な体育施設は近隣との連携やビル屋上の活用も検討しつつ、フィットネスジムやダンススタジオ、卓球室(娯楽用)、会議室・自習室、和室、音楽スタジオ、キッチンスタジオ、イベントスペースなどの施設を8階と9階のフロアに分け移転するとし、22年度早期の開館を目指す計画だ。既設は地下1階地上6階建て延べ9579平方b。1974年に供用を開始し、2010年に耐震改修などを行っている。
提供:建通新聞社