老朽化した町役場庁舎の新築を計画する島本町は、12月定例会に新庁舎建設の設計費として1億5697万円を計上する。議決後速やかに新庁舎建設基本・実施設計のプロポーザルを公示する見通しで、3月末までに契約する見込みだ。
基本設計は2022年1月まで、実施設計は22年9月までの計画。工事は23年4月に着工し、24年10月の完成を予定する。25年1月に新庁舎での業務を始めるスケジュールを想定している。
20年9月定例会で20年度中の新庁舎建設事業の着手を見送る方針を示していたが、10月にプロジェクトチームを立ち上げて庁舎整備を再検討していた。
財政収支見通しなどを踏まえ、現状のまま庁舎建て替えを進めるのは困難と判断。当初計画していた延べ床面積の規模縮小や駐車場形式などを見直す方針を示した。
新庁舎の規模は、延べ5500平方bとしていた当初計画を変更し、現庁舎の延べ床面積4730平方bを上限とした。桜井3丁目のふれあいセンターに会議室や倉庫機能を持たせ、本庁舎の規模を抑える考え。
駐車施設は立体駐車場の計画を平面駐車場に変更する。ここを災害応急対策スペースに位置付け、公共施設適正管理推進事業債の対象とし、財源確保を図る。
これらにより事業費は、当初計画から7億円削減の約27億2000万円とした。
建設地は桜井2ノ1ノ1の現庁舎の南西側駐車場敷地。
現庁舎は鉄筋コンクリート造地下1階地上3階建て塔屋1階延べ4730平方b。1972年に建設された。新庁舎建設地の駐車場を含めた全体の敷地面積は8021平方b。
提供:建通新聞社