岡山市は、老朽化対策と計画的な予防保全による学校プールの長寿命化を目的に2020年度から50年度までの市立学校プールの個別施設計画をまとめた。総合管理計画に合わせて25年度までの6年間を第1期とし、以後5年ごとに見直しを図る。
プールごとに必要に応じて修繕や改修を行うが、築後50年時に長寿命化改修、原則として築後90年時に解体・建替を検討する。
築50年以上が経過しているプールは、迫川分校、旭東、福島、甲浦、高島、御野、灘崎、伊島、富山、財田の10小学校。
このうち、御野小学校プールについては漏水対策のため改修や排水管の点検調査を行っているが原因が不明で未改善。また、プールサイドや古墳側側面などのコンクリート劣化が進み、早急な改築などの対策が必要な状況になっていることから、第2運動場への設置を視野に入れ、21年度に躯体調査と設計、22年度での改築を検討する。
旭東小、福島小、高島小、灘崎小、伊島小、富山小、財田小プールについては躯体調査後、長寿命化改修を行う。迫川分校は、灘崎小との共用やウェルポート灘崎の施設利用、甲浦小は躯体調査後、長寿命化改修を実施し、光南台中との共用を含めて検討を進める。
この他、高島小は、通学路に面したプール壁面が劣化し早急な修繕が必要な状況。体育館と同時にプールを移転させたいとの地域要望があることから今後の動向を見ながら方向性を検討する。
概算費用は、改築の場合は1校につき約3億円、長寿命化改修の場合は約8300万円(プール槽をステンレスプールへ改修約4200万円、プールサイドを専用シートへ改修約800万円、ろ過機(配管)の改修800万円、給水・排水設備の改修約1500万円、プールハウスの改修約1000万円)と試算している。
「提供:建通新聞社」