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鹿児島建設新聞
2020/12/09

【鹿児島】南薩衛生管理組合新クリーンC/257億で日立造船G

 管内4市(南さつま、枕崎、南九州、日置)で構成する南薩地区衛生管理組合は8日、総合評価一般競争入札で行った新クリーンセンター施設整備・運営事業の落札者を日立造船グループに決定した。落札額は257億円。同社を代表企業に、構成員3社と県内6社(支店含む)の協力企業で組織し、2021年2月下旬の本契約を見込む。 
 入札には3グループが参加。価格点では全社肩を並べたものの、非価格要素の審査項目(施設性能、公害防止基準、エネルギーの有効活用、長寿命化・経営計画など)で差がついた。落札額(257億円)の内訳は、設計・建設152億6300万円、運営業務104億3700万円。予定価格(321億300万円)に対する落札率は80・1%だった。 
 審査委員会(委員長・北村良介鹿児島大学名誉教授)による講評では、同グループの提案を「組合が期待する創意工夫と事業の効率性を両立している」と評価。目立った点として、公害防止基準(要監視基準値等)と遵守計画、地域貢献、見学者対応・環境学習計画、環境保全対策・環境負荷低減への配慮−などを挙げた。 
 建設予定地は、南さつま市金峰町高橋の約2万4300uの敷地。エネルギー回収型廃棄物処理施設(ストーカ炉式、処理能力145t/日=72・5t/日×2炉)のほか、マテリアルリサイクル推進施設(粗大ごみ処理施設、16t/日=5時間)も整備する。 
 事業はDBO方式を採用し、事業者が設計・施工から運営まで一括して実施。設計・施工は24年8月末までに終え、同9月〜44年8月末までの期間で運営する。 
 入札に当たっては、3月2日に実施要領を公告し、同26日〜4月1日の期間で参加表明を受け付けた。ただ、新型コロナウイルスの感染拡大で緊急事態宣言が発出されたことを受け、事業者選定までのスケジュールを変更。入札提案書類の受け付けは8月25〜31日、ヒアリング・審査は11月18、19日に実施し、今回の落札者決定となった。

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