宇和島市は、築46年が経過した宇和島市立伊達博物館改築の基本・実施設計の委託先をプロポーザル方式で選定する。本体建築と展示の設計は分離し、2021年4月ごろ公示する見通し。21年〜22年度に設計を行い、23年度着工、25年度に完成させ、26年度開館を目指す。概算事業費は、設計費2億5000万円、工事費31億円、開館準備費1億2000万円、跡地整備費1億3000万円で総額36億円を見込んでいる。
新施設は天赦公園内西側に移転し、改築期間中も現博物館を利用する。天赦園と現博物館敷地の一体的な整備で「伊達文化エリア」全体の魅力を向上させ、ランドマークとしての機能を持たせる。規模は2階建て以上で延べ床面積4000平方b程度。構成は企画展示室や収蔵庫など博物館ゾーンが約1200平方b、常設展示室やギャラリー兼研修室など交流ゾーンが約1000平方b、エントランスや事務室など共用・管理・調査研究ゾーンが約1800平方b。
現施設は1974年に開館し、2000年と13年に大規模修繕を行っているが、建物本体と設備施設の経年劣化が激しく南海トラフ大地震に対する耐震性もないため改築する。現博物館は、新施設開館後に解体し児童公園として整備する計画。既存施設の規模は鉄筋コンクリート造2階建て延べ約1500平方b。
基本計画の策定業務はトータルメディア開発研究所(東京都千代田区)が担当。現施設の場所は御殿町9ノ14。
提供:建通新聞社