倉敷市は、12月31日で閉館するくらしき山陽ハイツの跡地活用について、防災備蓄倉庫整備などを含め、喫緊の整備課題である市の施設を念頭に調査・検討していくため、11月補正予算案にアドバイザリー業務委託費として債務負担行為限度額3000万円を設定した。議決後早期の発注を目指して準備を進めていく。
市ではこれまで周辺整備を含め民間活力導入による再整備を模索してきたが、築後50年が経過し老朽化しているため建て替えが必要となり、宿泊施設の規模を3分の1に縮小しても約35億円の負担となることや、廃止した場合でも利用者の受け入れが市内の施設で代替えが可能であることなどを踏まえ、再整備は困難との結論に至った。現施設は解体する方針で、解体費は約4・9億円を試算している。
山陽ハイツは、倉敷市有城1265の敷地12・2fに本館(鉄筋コンクリート造地下1階地上5階建て)、西館(同造地下3階平屋)、東館(同造地下1階地上2階建て)の建物施設がある。客室(34室、収容人数150人)、喫茶、食堂、カラオケルーム、展望大浴場、日本庭園、駐車場150台。この他、200人収容の多目的ホール、大会議室、セミナー室など14室。屋外にはテニスコート(人工芝6面)、グラウンド(軟式野球2面)などがある。
「提供:建通新聞社」