高山市は、荘川小学校(荘川町新渕130)と荘川中学校(荘川町猿丸27)を統合した義務教育学校整備で、庄川小学校を改造し長寿命化するとともに、中学校機能を増設する方針を示した。これを踏まえ2020年度内に市内部で、第八次総合計画基本計画後期実施計画の中に示している給食センターなどの複合化も含めた方針をまとめる。21年度には、小学校の耐力度調査を委託するとともに、全体のイメージを示す考えだ。
同小、中学校では、児童・生徒数が減少する中、施設の老朽化も進み課題が多い。維持保全による施設の長寿命化も考えられるが、児童や生徒の減少に歯止めをかけるための対策もない状況となっていたため、新設することも視野に検討していた。
市としては、新施設を建設するのではなく新たに小中一貫教育の課程を編成し、義務教育学校として荘川小学校をベースに改造するとともに、給食センターや保育園、福祉センターなどの施設も複合することを視野に入れた構想を検討している。20年度内には整備に向けた方向性を固める考えだ。
荘川小の校舎の規模は、鉄筋コンクリート造2階建て延べ約2000平方b。現段階では、中学校機能に対応するためには、同校舎のみの対応は難しいとし、増築することも視野に検討する。その他の複合施設のイメージは今のところ未定だ。
20年度の整備方針決定後の想定スケジュールは、21年度に既存校舎の耐力度調査、22年度に設計、23〜24年度の2カ年で整備(校舎、屋内運動場など)、25年度の供用開始となっている。概算の総事業費は、12億4000万円となっている。
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建通新聞社