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建通新聞社(神奈川)
2020/11/30

【神奈川】県県土整備局 ゼロ県債は158カ所

 神奈川県県土整備局がまとめたゼロ県債の工事箇所表によると、道路補修は県道75号(湯河原箱根仙石原)など51カ所を対象に舗装工や委託業務を実施。道路改良は県道603号(上粕屋厚木)など9カ所。河川改修は境川の堤防補強工など10カ所を挙げている。この他、急傾斜地崩壊対策は坂本町B(横須賀市)の法面工など12カ所、公園整備は辻堂海浜公園(藤沢市)の施設保全工など4カ所とした。
 ゼロ県債は11月補正予算で設定されるもの。県は他部局分も合わせた箇所総数を350カ所、債務負担行為設定限度額を過去最大の95億1705万円としている。中小企業者にとって、端境期の仕事量を確保できること、年間事業量を平準化できるといったメリットを見込む。
 事業費別箇所の概要は次の通り。
【道路橋りょう費】
◆道路補修費(51カ所)
 県道75号(湯河原箱根仙石原)での舗装工は、湯河原町鍛冶屋の1800b、箱根町元箱根他の300bで実施。県道26号(横須賀三崎)他や県道603号(上粕屋厚木)などを含め、合計47カ所を舗装工の実施対象とした。委託は県道56号(目黒町町田)他など4カ所。
◆道路災害防除事業費(4カ所)
 国道138号(箱根町仙石原)など全ての箇所が委託。このうち、国道135号(小田原市米神他)では道路嵩上げ工も実施する方針。
◆交通安全施設等整備費(17カ所)
 県道205号(金沢逗子)など8カ所で歩道補修工を行う予定。防護柵工は国道134号など4カ所。
◆橋りょう補修費(2カ所)
 県道22号(横浜伊勢原)門沢高架橋の橋面舗装工、県道42号(藤沢座間厚木)座架依橋の委託を対象箇所とした。
◆街路樹維持事業費(2カ所)
 県道508号(厚木城山)他と県道72号(松田国府津)他で植栽工を実施する。
◆道路改良費(9カ所)
 改良工は県道603号(上粕屋厚木)など7カ所、委託は県道64号(伊勢原津久井)など2カ所。
◆街路整備費(8カ所)
 西海岸線(三浦市三崎町小網代〜初声町下宮田)など8カ所で委託、丸子中山茅ケ崎線の大和市上和田〜福田で改良工を行う考え。
【河川海岸費】
◆河川修繕費(22カ所)
 河床掘削工は山王川(小田原市扇町1丁目他)など7カ所。委託は目久尻川(寒川町宮山)など12カ所とした。
◆水防情報基盤緊急整備事業費(1カ所)
 酒匂川(小田原市中曽根)のテレメータ改修工が対象。
◆河川改修事業費(10カ所)
 境川の堤防補強工は横浜市戸恚謫喧当町の650bが対象。早川(箱根町仙石原)では護岸工40bを計画。残る8カ所は委託の対象とした。
◆海岸補修費(2カ所)
 横須賀海岸(横須賀市秋谷)と藤沢海岸(藤沢市片瀬海岸1丁目〜鵠沼海岸4丁目)で海浜整正工を実施する。
◆海岸高潮対策費(3カ所)
 茅ケ崎海岸(茅ケ崎市白浜町他)と小田原海岸(小田原市国府津2丁目他)で養浜工を計画している。
◆砂防林事業費(1カ所)
 湘南海岸砂防林(藤沢市鵠沼海岸4丁目〜大磯町東町1丁目)で砂防林保護育成工を行う。
【砂防費】
◆砂防施設改良費(1カ所)
 大雄川(南足柄市大雄町)で転落防止柵補修工を実施する予定。
◆防災砂防事業費(5カ所)
 西沢(秦野市名古木)など4カ所で委託、太刀洗川(南足柄市塚原)で工事用道路工を計画している。
◆地すべり対策事業費(3カ所)
 大沢(葉山町上山口)などいずれも委託箇所とした。
◆急傾斜地崩壊対策事業費(12カ所)
 法面工は坂本町B(横須賀市坂本町2丁目)と山の根2丁目D(逗子市山の根2丁目)が対象。極楽寺1丁目C(鎌倉市極楽寺1丁目)など10カ所は委託箇所。
【港湾費】
◆港湾補修費(1カ所)
 湘南港(藤沢市江の島1丁目)で植栽工を行う。
【都市計画費】
◆公園整備費(4カ所)
 施設保全工は辻堂海浜公園(藤沢市辻堂西海岸3丁目)や三ツ池公園(横浜市鶴見区三ツ池公園他)など3カ所。委託箇所は七沢森林公園(厚木市七沢他)。

提供:建通新聞社