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建通新聞社四国
2020/11/27

【香川】香川河川国道 土器川整備で蓬莱橋改築など着手へ

 国土交通省香川河川国道事務所は、土器川水系河川整備計画に基づく今後の事業として、飯野箇所の蓬莱橋改築に着手するとともに、土器・飯野・長尾箇所での堤防断面幅の確保、羽間・長尾箇所での局所的な深掘れ・河岸浸食対策、土器・飯野箇所での浸透・パイピング対策、堤防裏法尻の補強対策などを実施する方針。併せて自治体や住民と連携して土器川流域治水プロジェクトを計画的に推進する。
 土器川は、讃岐山脈を水源に明神川と合流後に讃岐平野を流れ、大柞川や古子川、清水川などとも合流しながら丸亀市で瀬戸内海に注ぐ流路延長33`の1級河川。このうち国交省が河口側の延長18・9`(丸亀市、まんのう町)を管理している。
 2012年度に策定した河川整備計画に基づく事業では、洪水を安全に流下させるための対策を治水安全度が低い下流部から展開している。今後は河口から1・6`付近の飯野箇所で、用地を買収しながら右岸の引堤や河道掘削を実施するとともに、蓬莱橋の改築に着手。併せて高水敷を整備する。
 河口から1・0`付近と3・2`付近の飯野箇所、1・6`付近と2・4`付近の土器箇所、16・7`付近の長尾箇所では、用地買収を継続しつつ、未着手箇所で堤内地側への堤防断面の拡幅を進める。
 水衝部で発生している局所的な深掘れ進行箇所については、根固めなどによる深掘れ防止対策を行い、羽間箇所や長尾箇所で河床安定化対策を継続する。
 また、堤防の強化対策と位置付ける浸透対策、パイピング対策を下流域で推進し、飯野箇所と土器箇所で、堤防の決壊までの時間を引き延ばすための堤防裏法尻の補強対策を行う。
 さらに、土器川潮止堰の改築として、老朽化対策と、ゴム引布製起伏堰から鋼製倒伏堰への形式変更を進める。
 流域の自治体や住民などさまざまな関係者が協働して流域全体で水害を軽減させる土器川流域治水プロジェクトも計画的に推進する。
提供:建通新聞社