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北陸工業新聞社
2020/11/27

【福井】新幹線の遅れ、極めて遺憾/県議会12月杉本知事が提案説明

 福井県議会第413回の12月定例会は26日開会し、杉本達治知事が提案理由を説明した。
 このなかで知事は、23年(令和5年)春の北陸新幹線福井・敦賀開業が、1年半ほど遅れるとした、先の鉄道・運輸機構からの報告に対し、「極めて遺憾。整備新幹線の歴史の中で、前例のない開業延期」と、不信感を強調した。事業費も、約2880億円増嵩となる報告に「たび重なる増嵩は、機構のガバナンス(管理・統治)や、国の監督体制に問題があったことは明らか」とも、厳しく指摘した。その上で「今後は、国土交通省の監督体制の強化と、第三者機関による監視の徹底」を強く要望。工期短縮を徹底し、開業の遅れを最小限にとどめ、さらに地方の負担が極力生じない措置なども求めた。
 このほか、県政の主要課題を取り上げ、早期の実現に意欲を示した。中部縦貫自動車道大野油坂道路は、全線で最も長い荒島第2トンネルの掘削が約4割完了。舞鶴若狭自動車道は、4車線の事業化区間の早期着工と、残る区間の事業化要望。防災対策で、足羽川ダムは、今月15日にダム本体建設工事が起工した。吉野瀬川ダムも、ダム本体の建設工事にかかる契約を今年度中に予定する。関西電力には、発電所の安全対策の徹底と、中間貯蔵施設の計画地点については年内提示の約束を守るよう、改めて求めているとした。

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