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北陸工業新聞社
2020/11/27

【石川】開発事業者を再公募へ/今浜IC付近のホテル跡地/宝達志水町/来月中旬めどに

 宝達志水町は26日までに、のと里山海道今浜インターチェンジ(IC)付近にある町有地・旧ダイヤモンド能登ホテル跡地の有効活用で、宿泊や飲食、物販などの開発事業者を再公募する方針を固めた。早ければ12月中旬をめどに、プロポーザルによる募集要項を公告し、来年2月の事業者選定を目指す。
 同跡地の開発を巡っては、町が提案審査を行い、17年6月に民泊コンサルティングなどを展開する「おもてなしJAPAN」(東京)を事業候補者に選定した。当初は約11億円程度を投じ、数十棟で構成するドーム型のコテージや、飲食物販施設の整備が計画されていたが、事業者側の調整が難航する状況が続いていた。このため、町は今年1月に業者との交渉を打ち切り、新たな事業者を再度募ることにした。
 事業用地は、千里浜なぎさドライブウェイ出入り口付近に位置し、敷地面積は1万5819平方メートル。能登半島国定公園の一部となっているため、法令や条例で高さ13メートル以上の建築物は建てられない。周辺景観に配慮した外観やデザインとすることも求められる。町は定期借地権を設定する。
 1978年にオープンしたダイヤモンド能登ホテルは、07年の能登半島地震の影響で閉館。14年に建物が解体され、現在は更地となっている。
 町は今後、民間資金やノウハウを活用した交流拠点づくりを前進させ、新たなにぎわい創出や交流人口の拡大につなげたい考えだ。

hokuriku