津駅周辺道路空間検討会(三重県、津市)は11月19日、第3回の検討会を開き、JR東海や近鉄などの交通事業者から意見を聞いた。三重県の玄関口としてのにぎわいの創出や分断されている東西の連携などを求める意見が出た。
道路法が改正したことにより、道路事業による駅前空間の再検討が全国で進み、点在するバス、タクシー、トラックなどの事業者専用の停留施設を集約する動きがある。そして、自動車中心の空間だった駅前を歩行者中心に位置付けた取り組みも進む。
これらを背景に地域や民間事業者と意見交換しながら新たな交通結節点づくりに向けた検討会を重ねている。
3回目となる今回、交通事業者からは、@にぎわいの創出A東西の回遊性を高めるための自由通路設置B西口のバス、タクシー、乗用車の混在解消C荷さばきスペースの拡大Dバスの交通ルートの東西分断解消―などの意見が出た。
三重県土整備部の水野宏治部長は、「県の玄関口としてのにぎわいの創出や東西の連携、西側のスペース問題」など2回目でも同様の意見があったため、引き続き検討していくことを示した。そして、「新しいモビリティとどのように連携していくか模索し、駅前にデッキをつくるなど3次元的な活用も検討できれば」と話した。2020年度内の動きとしては年度内に道路空間活用に関する方向性を取りまとめる。
交通事業者で参加したのは、JR東海、近鉄、伊勢鉄道、三重県トラック協会、三重県バス協会、三重交通の各社・各団体。
提供:
建通新聞社