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日本工業経済新聞社(埼玉)
2020/11/26

【群馬】玉村町の高崎玉村スマートIC北地区が実施設計へ

玉村町で計画されている新たな産業団地・高崎玉村スマートIC北地区の測量設計が、年度内にも委託となりそうだ。町が計画し、業務や工事の発注は県企業局が行う。同地区の面積は約20・7ha、区画道路や公園、調整池の整備が盛り込まれている。着手する測量設計は区画道路をはじめとする施設や造成など地区内を一括とした業務となりそう。設計および用地買収が順調に進めば、2021年度にも着工、23年度ごろに分譲開始となる見通し。
同地区は玉村町の上新田や板井の各一部、関越自動車道高崎玉村スマートICの北側で滝川に沿った約20・7haが対象となる。町からの発注で18年度に概略設計がスタート、パシフィックコンサルタンツ(東京都千代田区)に委託した。19年度に実施した土壌調査はプロファ設計(伊勢崎市)、測量調査を富永調査事務所(高崎市)が担当している。20年度に入り埋蔵文化財調査を進めるとともに、県との業務分担や、市街化区域編入および事業の都市計画決定に向けた調整を進めてきた。
11月7日に同地区が都市計画決定され、動きが加速する。両者は協定を締結、県が主体となり用地買収や業務・工事の発注、進出企業の募集を行うこととなった。
県は年度内に測量設計の競争入札実施を目指し準備を進めている。道路や調整池など施設や造成工事を含む、地区内を一括した業務となりそう。委託にあたってはプロポーザル方式などは避け、条件付き一般競争入札か指名競争入札を行う方針。
用地買収は町と県で協力して取り組んでおり、21年度中にも完了する見通しとなっている。測量設計や用地買収が完了した後に造成工事に入る。整備内容は区画道路5路線、公園2カ所、調整池、緩衝緑地6カ所となっている。全体約20・7haを3地区に分割。面積はA地区5・9ha、B地区6・2ha、C地区8・6ha。分譲する区画数や位置などは、測量設計などを踏まえつつ調整する。
区画道路は幅員12mの道路Aが約800mでメイン。道路B〜Eは幅員9・5mで、延長はB約420m、C約360m、D約150m、E約200mとなっている。
公園は約5400uと約1000uの2カ所。
滝川沿いに設置する調整池は、必要調節容量が堆積土砂を含み1万8500立方m以上、許容放流量2849立方m/秒以下を想定している。
幅15mの緩衝緑地は地区の外郭を囲みこむように、6カ所に置く。設置延長は合計で980mとなる。
21年度中にも調整池など雨水排水施設の工事に着手する見通し。22年度に造成工事を本格化させ、順調に進めば、23年度にも分譲開始となる。